お酒 失敗談

お酒での失敗談7【タミヤRCカーグランプリでの飲酒運転】

平日禁酒で酒を楽しむ、『平日禁酒ブロガーさかもと』と申します。

お酒の失敗談紹介第7弾です。

今回は僕本人がやってしまった訳ではないのですが、僕が友人にとてつもない迷惑をかけてしまったお話を紹介します。

ほんとに申し訳ないことをしました^^;

ラジコン部

20歳のとき、周りで何故かラジコンが流行っていた。

友人達はそれぞれのマシンを改造し、夜な夜な人気のない駐車場に集まり練習していたようだ。

僕も誘われて興味はあったのだが、当時カラオケ店でのバイトが忙しくて断った。

友人達の目標は、当時、静岡で開催されていた『タミヤRCカーグランプリ』へ出場すること。『タミヤRCカーグランプリ』とはタミヤ模型さんが主宰するラジコンの大会。

この大会は大阪でも古くからテレビで放送されていたので僕も知っていたので、もし友人達が出場することになれば静岡まで応援に行くと約束していた。

そして、練習の甲斐あってか(出場基準は抽選かもしれないが)友人達の出場が決まり、僕もラジコン部メンバーと一緒に静岡へ行くこととなった。

レース前夜

ラジコン部のメンバーは5名、プラス応援の僕含めて6名で前日に静岡入りした。

夕方ホテルにチェックインし、ご飯を食べに行く。

中華屋さんに行ったのだが、飲んでいるのはなんと僕だけだった。

(こいつら、まさか飲まへんつもりか?)

僕は二十歳の頃からほぼ毎日飲んでおり、加えて旅先。夜飲まないという選択肢などありえない。しかし、友人達はご飯を食べるだけでビールすら飲まない。

ラジコン部のメンバーは普段から飲む奴らではなかったが、大阪から静岡はちょっとした旅行なので、この日は飲むと思っていた。しかしなんと、まったく飲まずにホテルに帰るのだった。

ビジネスホテルに泊まったので、部屋はそれぞれ別々だった。そしてホテルにつくなり、

「ほな、明日朝○時にフロント集合な」

と解散になる感じ。まだ夜の9字である。

(いやいや!ありえへんやろ!)

僕は我慢できなくなった。

「ちょー待って!まだ9時やで。飲もうや」

すると1人が言う。

「ゆういっちゃん(僕のこと)、おれら、明日は練習の成果を出したいねん。レースで良い結果を出すために静岡にきたから今日は飲まずに早くねるわ」

(ストイックすぎるやろ…)

そう思ったが、そう言われては仕方がない。みんなこの日の為に練習してきたのは知っている。まさかここまで真剣だとは思ってなかったが…

「わかった、ほな、また明日な」

僕は諦めて部屋へ戻った。

Jくん

部屋で1人飲みしていたが、旅先でみんなが同じホテルにいるのに1人はやはり寂しい。

そして僕はラジコン部で最も気の弱い男、Jくんに狙いを定めて電話した。

「J、おれ」

「うん。なに?」

「飲もうや」

「えー、明日レースやし」

「ちょっとだけやし、とりあえず部屋来いや!」

「でも、飲んだら二日酔いになるし…」

「ちょっとだけやって!もうええ!オレが酒持ってそっち行くわ」

そして、酒を買いこみ僕はJの部屋へ向かった。

レースの朝

朝、フロントへ集合する。

「みんな揃ったし、いこか」

ラジコン部をまとめているSくんが言い、会場へ移動を始める。みんなは緊張の面持ち。この日の為に練習してきたのだ。しかしそんな中、Jだけは死にそうな顔をしていた。

「おいJ、大丈夫か?」

僕は心配になり声をかけた。

「大丈夫じゃない。吐きそう…」

それはそうだろう。なんせ、朝の3時まで付き合わせたのだ。

僕は当時からそこそこお酒が強く、Jはそれほど強くなかった。僕が結構な二日酔いになっているのだ。飲んだ量は違っても、Jのダメージは僕以上にあると思われた。

「ごめんなJ…頑張れよ!応援してるからな!」

「応援してくれるなら、昨日遅くまで飲ませるなよ…」

ごもっともな意見を言って、Jは移動する車へ乗り込んでいった。

レース

「さあ、各マシン、一斉にキレイなスタート…あー!1台が大きくコースをはみ出し…激突だー!このマシンは…J選手!大阪のJ選手のマシンです。さあ、J選手ここから挽回なるでしょうか!」

実況の人が残酷なレース状況を克明に伝える。

僕は目の前で見ているので実況がなくてもレース状況を詳細まで把握できるのだが、Jはあきらかにフラフラだった。

『挽回なるでしょうか?』

実況の人、バカを言ってはいけない。そんなん無理に決まっている。なんせ奴は、

 

今、飲酒運転中なのだ

 

十分に免許停止に足るくらいの血中アルコール濃度だろう。

運転しているのが実際の車じゃないのが救いであるが、今の奴の状態でラジコンを操れる訳がないのだ。

「1着ゴール!続いて2着もゴール!各マシン、続々とゴールしてきます。そして…1台大きく遅れております、J選手、周回遅れですね。今、大きく遅れてゴールラインを通過しましたが、まだあと1周あります。さあJ選手、あと1周頑張れ…あー!また激突だー!」

(ごめん…J。お前の実力はそんなもんやない。オレだけは、今のお前がほんとの姿やないってわかってるからな!頑張れJ!!)

僕は心の中でそう叫び、Jに謝罪するのだった。

おわりに

ほんとにJには申し訳ないことをしました。

レースは何組に分かれて実施されるのですが、Jのときは仲間うちがいなかったので仲間みんなでJの走りを見てました。みんな、爆笑してました^^;

レース終わり、ラジコン部のみんなから

「可哀そうなことしたんなよ」

と言われました。みんな笑ってましたが笑

でもほんとに反省してます。ごめんなさい、J。

この友人達が出たレースはテレビで放送されていて録画していたはずなので、また探して見ようと思います。これ書いてたら見たくなってきた。見たら爆笑してしまいそうですが。

Jとは大学卒業後会ってないですが、久しぶりに連絡してみようかな。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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酒のまん

40代の元酒好きおじさん。 毎日浴びるように飲んでいたが、将来を考え禁酒に挑戦する。1年の禁酒に成功後、週末だけは酒を解禁し、平日禁酒で酒を楽しめるようになる。その後はほどよくお酒と付き合えていたが、飲むと体調が悪くなることが増え、平日禁酒から断酒に切り替える。現在は断酒継続中。※過去、自身の禁酒の取組み方について日経新聞さんに紹介された実績があります

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