言い訳の会【意見の聴取会】

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今回のお話

初エッセイです。暖かい気持ちで飛ばし読みしてもらえれば光栄です(~_~;) 初エッセイはオービスにやられ、その後、免許停止になるまでのお話を紹介したいと思います。

オービスにやられる

一昨年の年末、人生初のオービスにやられた。何か光った気がして、 スピードメーターを見たら140km/h・・・。

走ってたところが阪神高速の池田線というところで、制限速度は60km(だったらしい)。

完全にアウトやろなと思いながら、心のどっかで気のせいだと願って年を越したけど、無情にも2月くらいにハガキが送られてきた。。。

指定された日に警察へ行き、写真を見せられる。疑う余地もなく自分。キレイに撮れるもんやなぁとか感心したのを覚えてる。

で、写真見せられた後、担当の人からの簡単な聴取がある。

担当の人:「光ったんわかった?」

僕:「はい。でも気のせいかもって思いました。」

担当の人:「そう言う人多いわ。けど、光ったかもって思ったときはまず間違いないで。ここ、最高速度60km/hってわかっとった?」

僕:「いえ、80km/hやと思ってました」

担当の人:「そうか。。。いや!それでも出しすぎや!!

みたいな感じで、淡々と進む。書類上は130km/hってなってたから実際よりは-10km。担当の人に

「140km/h近く出しとったやろ」って言われたけど、その通り。実際より少し遅く出る仕様らしい。担当の人が言うには70km/hオーバーなので、きっと罰金は10万円になるとのこと。

「そやけど、事故せんと体が無事でよかったな。もう気ぃつけなアカンで」という言葉と赤切符をいただきその日は帰宅。

簡易裁判所へ

後日、指定された日に簡易裁判所へ。裁判所内のいろいろな所をたらい回しにされるので、待ち時間がある。

どうせ罰金は10万円に確定されるので、この待ち時間に罰金の10万円どやって回収しようかと考えてみたりしてた。

例えば、普段晩酌するとき飲むサントリー角瓶をトリスに変えてみるとする。

700mlの差額が¥600として、これが三日でなくなるとして、毎日飲んで1カ月で¥6,000。1年でも¥72,000。1年5カ月でやっと、¥102,000。

ただ、これ1日も休まず飲み続けての数字。

「毎日飲み続けて1年5カ月。結構かかるな」とか真剣に考えてた。そもそも酒好きやけど、1年5カ月休肝日なしで乗り切る自信がない。

いろいろなパターンを試算して「晩酌の回数減らすのが一番効果が大きい」という結論にたどりついた頃に最終の窓口へ呼ばれ、罰金10万円が確定。その場で支払い、これで刑事処分は終わり。

で、この後行政処分がある。いわゆる免許停止処分とか免許取消処分。来た通知が、免許停止90日。

12点も引かれたし、そんなもんやろなって思ってたからびっくりせーへんかったけど、「意見の聴取通知書」なるものも送られてきてて、日付、場所が指定されている。

(なんやこれ?)と思って調べてた。

要約すると↓の感じだった。

免許停止90日以上の処分については、処分の確定前に言い訳を聞いてくれるとのこと。そして、その言い訳が通れば、90日の停止期間を短縮してくれるとのこと。

こんなシステムになってたんか!いろいろと勉強になります。

言うなれば、言い訳の会(笑)。ただこれは強制でなく、行かなければ通知された処分で確定するとのことだった。で、自分には特に言い訳はない。

「草野球の試合が長引いて、バンド練習に間に合わなくなりそうで飛ばしてしまいました。」

こんな言い訳が通るはずがない。そもそも言い訳になってない。

でも、せっかくの機会だと思った。人が全力で言い訳するであろう言い訳の会。もう人生で二度とないかもしれないと思った(2度とないと願いたい)

平日なので会社を休まなければいけないが、参加者の言い訳に凄く興味があった。(行かなければきっと後悔する・・・)そう強く思ったので、有休を使い「言い訳の会(意見の聴取会)」へ参加した。

意見の聴取会へ

当日、指定の場所は大阪の門真試験場だった。

意見の聴取会が実施される部屋へ行くと、部屋の入口に紙が張り出されており、ここに参加者の名前が書かれている。

20人くらいで、確か意見を聴取される順位ならんでいたと思う。全員が席についた段階で、係の人が説明を初めてくれる。

この聴取の目的とかが冒頭にあって、その後質問内容の説明がある(こういうこと聞きますよみたいな)。そして、いよいよ一人目の名前が呼ばれ、その方が前にでた。言い訳の会スタートである。

名前、生年月日の確認の後、違反事実の確認がある。

で、その後「なぜそんなにスピードを出したのか?①」という質問がある。この回答が多分重要なところ。ここで言い訳を聞いてもらえる。

最後に「何かありますか?②」との質問があるが、多分ここは最後のお願いをする時間。

なので、この2つの質問に対する回答で免停日数が決まるような気がした。で、みなさんの言い訳を聞いていると大体のパターンがわかる。

の質問に対しては、「妻が倒れた」、「子供が事故にあった」、「両親が危篤」など、9割くらいの確率で身内が出てくる。

僕には人が嘘をついているかどうか、判断できる機能は残念ながら備わっていない。

でも、これらの人のほとんどは多分作られてた話だと感じた。判断できる力がないので、もちろん間違いかもしれない。

でも、何というか、何も伝わってこない。何か、本当に何も伝わってこない。若い頃「私にはもったいない人だから付き合えない」という理由で振られたことがあるが、その時と同じくらい何も伝わってこない。

ただ、すごく伝わってくる人もいた。一人、タクシーの運転手の方がいて、その人は「お客さんに飛ばせと言われた。間に合わへんかったら金払わんぞ!って言われて」と涙ながらに訴えていた。

この人許してあげてほしいって思った。

本気で泣いてた。これが演技なら、きっと僕は人間不信になってしまう。それぐらい凄く伝わってきた。

の質問に関しては、「営業なので車が運転できなくなると仕事に影響が出る。」「子供の送り迎えができなくなる。」「両親を病院に連れて行けなくなる。」

など、車がなくなると困るアピールが多かった。いろいろな回答の中で、この質問に対する僕が選んだベストアンサーは

「ヨンサン(国道43号線の通称 3(4かな?)車線ある結構大きな国道、甲子園の横を通ってる)が最高速度40km/hってのがそもそもおかしいでしょ!!」

という逆ギレ。これは面白かった(笑)僕はというと、正直嘘の言い訳も考えていたが、(多分)バレるってわかったし、そもそもみんなの言い訳聞きたくて参加したので正直に答えた。

最後の質問に対しては「野球は車で行くので、運転できないと困ります」だった気がする。すべての言い訳が終わり、一旦退出して2時間後くらいにまた集合。

この時に確定した処分が記載されている書類を渡される。当然、僕の言い訳が通るはずもなく、自分は90日の免停が確定。

書類をもらった後、さっきの部屋に集められて今後の説明を受ける。タクシーの運転手さんもいた。誰が軽減されているかはわからない。

でも、タクシーの運転手さんだけは軽減されていて欲しかった。その時の思いはそれだけだった。

僕は人と話すのが好きで、初対面の人でも結構臆せずに話しかける。試験場を出た時、タクシーの運転手さんがいた。

話しかけようと思った。でもできなかった。負のオーラが出すぎていて臆してしまった。ダメだったのかな。。。何か、すごい悲しい気持ちになった。

今回いろんな経験をさせてくれた門真試験場。帰り際に振り返ってその建物を見て、ここには僕の知らないドラマがいっぱいあるんだろうなぁと思った。

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おわりに

免許が無事に帰ってきて、今は普通に運転できています。オービスにやられてからめっちゃオービスを気にするようになりました。

気にしだすと、今までよく走っていた道路にも、至るところにオービスがあることに気づきます。

でも、オービスに限らず、普通に生活してて気づいてないことなんて、きっといっぱいあるんだろうなとか思います。

意識の持ち方で周りの景色なんか簡単に変わるのかもしれないですね。普通に車運転しててそういう風に思えたし、いろんな人の全力の言い訳聞けて勉強になったし、罰金と思わず、今回勉強できたことに対して10万円払ったと思えば、回収の必要ないかな。

ということで、今でも晩酌の頻度、ウイスキーの銘柄(角瓶)は変えていないです(笑)

拙い文章に付き合っていただきありがとうございました!!

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