酒との戦いの記録を残すため『禁酒日記』を書いている、『禁酒ブロガーさかもと』と申します。
禁酒を再開して253日目。
「お酒が強い」はもう強味でないと思います。
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アルコール依存者の禁酒日記112〜酒からの脱却〜
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禁酒日記113
2020年11月21日に禁酒を再開し、禁酒253日目。
『仕事は酒の席でとるもの』
ひと昔前、こんなフレーズに違和感を覚えることはなかった。特に営業さんなどはそうだろう。接待など重要だったかもしれない。ABEMAで見れる酒で落ちるさまを描いたドラマ『酒癖50』の第一話などまさにこのパターンだ。実際に僕も若いころ営業として働いていたが、「営業マンは飲めてなんぼ」みたいなことを上司に言われた。僕は学生のころからめちゃくちゃ酒が強かったので、そんな言葉を聞いて「おれは営業に向いている」みたいに思ったものだ。
令和時代になった現在はどうだろう。確かに昭和風の接待が完全になくなったわけではないので『酒の席で仕事を取る』こと自体がなくなったとは思わない。必死に酒を使ってもてなし、「よし!今回は御社にまかせよう!」みたいなシーンはまだあると思う。しかし、こんなシーンは激減していると思う。
もう、こんな古臭いやり方で仕事を依頼することはなくなってきている。なぜなら、仕事を依頼する相手の探し方が激変しているためだ。例えば何か新しい仕事をお願いするとき、ひと昔前ならこれまでの付き合いや人脈などが候補になった。そして、候補となった先は仕事のパフォーマンスで競合と優劣を競うのではなく、接待のもてなしで優劣を競った。言い換えれば、仕事のパフォーマンスは候補となった先のどこに依頼しても大差はないということかもしれない。
しかし今は、ネットがある。直接のやり取りやこれまでの付き合いがなくても、瞬時に求めているものを提供してくれる相手を探せるのだ。そしてその相手は企業とは限らず、個人かもしれない。クラウドワークスやランサーズなどで探せば、スキルの高い個人はたくさんいる。その人の経験やポートフォリオなども瞬時に確認できるので、スキルを見誤ることも少ない。SNSなどで企業が直接個人に依頼するケースもある。仕事の依頼を超えて、企業が優秀な個人をSNSで引き抜くケースもあるという。転職の方法まで変わってきているのだ。
そんな時代に酒を武器に仕事を取ろうとする人は、石器時代に石のオノみたいなやつを持って獲物を追いかけている人に見える。
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アルコール依存者の禁酒日記114〜酒からの脱却〜
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