黒壁スクエア〜3年越しのオルゴール〜


今回のお話

会社に凄く好きな先輩がいて、この先輩が冬に雪山旅行の企画をしてくれます。今回はその旅行で、なぜかその先輩とおっさんデート話したお話を紹介します。(最近企画してくれないな。。。)

雪山合宿開始

不定期だが、3月の上旬くらいに会社の先輩が滋賀の奥伊吹スキー場への1泊2日の旅行を企画してくれて、開催されるときは必ず参加している。

若い頃は信州の方まで泊まりで行ったりしてたけど、最近は近場の滋賀で十分楽しい。多分、移動がしんどいってことよりも、メインの楽しみが夜の宴会になったからだと思う。

若い頃はスキーとかボードとかを純粋に楽しんで、上手くなりたいって思いもあったので信州のゲレンデで思いっきり滑りたいって思ってたけど、今はそこそこ楽しんで滑れて、夜みんなで飲めたらそれでよくなった。

この企画はだいたい男女合わせて10名前後の参加者になる。(奥伊吹スキー場にストイックに練習しにいくることもあります。その様子はこちらの記事で紹介してます)

1日目は朝から夕方までみんなで滑る。初心者の人もいたりするが、ボーダー、スキーヤーともにそこそこ滑れる人が集まってるので、誰かしらが初心者に教えて、みんなでわいわい楽しく滑る。

立ち上がれないおっさん達

1日目、滑り終えると、宿泊するコテージで宴会が始まる。この「コテージで飲む」ってのが最高に楽しい。スキー楽しむより、この宴会が楽しみで来てるので、当然飲みすぎる。

で二日目の朝。立ち上がれない程の二日酔い。。。いつもは二日酔いでも何とか滑りにいくけど、この日は動けなかった。そして、企画してくれている先輩もまったく同じ状態だった。

僕:「今日はもう無理です。滑れないです。」

先輩:「オレもや。」

僕:「みんなには滑りにいってもらって僕ら夕方までどっかで時間潰しましょう」

先輩:「そうしよか。」

黒壁へ

ということで、先輩と僕以外のみんなはゲレンデへ滑りに行き、調べた結果、近くに黒壁スクエアという観光地があったので僕と先輩はそこへ向かった。こうして、ええおっさん二人のデートが始まった。着いたのが昼前。

僕:「とりあえず何か食べます?」

先輩:「せやな。」

僕:「どうせゲレンデ行ってたらリフト券やらご飯やらで5000円くらい使うし、それくらいの肉たべましょか。食欲ないけど、ええ肉なら食べれるんやないですかね。」

先輩:「おー。それええな。そうしよう。」

ということで、まあまあ値段のするお肉を出してくれる店に入り、そこでまた飲む。

僕:「二日酔いでもええ肉で飲んだらうまいですね。」

先輩:「こっちの方が暖かいし、肉も旨いし、正解やで!」

僕:「ほんまですよね。みんなよう二日も連続で滑りにいきますよね。」

先輩:「ほんま、あいつらもこっちきとけばよかったのになぁ。」

何しに来たんだお前らは。。。と突っこまれそうな会話をしながらお肉を楽しんだ。食べ終わってもまだ昼。夕方までまだ5時間くらいある。僕はこの先輩のことが好きだが、いくら観光地と言っても正直、おっさん二人で過ごせる自信がなかったので不安だった。

しかし、この黒壁スクエア、予想以上にいろいろと見るところがあり、おっさん二人でも楽しかった。まず、いろいろなガラス細工が置いてある黒壁ガラス館に入った。

見てても飽きない。おっさん同士で、「これ、めっちゃキレイですねぇ」とか言い合っていた。そして、先輩がとてもキレイなガラスでできたツメヤスリの購入を決めていた。

僕:「めっちゃキレイですね!それ」

先輩:「せやろ。ほしなってん。」

僕:「僕も何か探してきます!」

いろんなガラス細工を見ているうちに、余裕で1時間以上は経過していたと思う。そして、先輩はガラスのツメヤスリ、僕はガラスの箸立てを購入した。

ガラスのお店を後にして歩いていると、みたことある強そうな人が立ってた。

僕:「ケンシロウがいます。」

先輩:「ほんまや。入ってみよう。」

そこはフィギュアのお店でいろんなフィギュアがあった。ここも楽しかった。昔好きだった漫画のフィギュアとかあったので、そんなのを見ながら当時のことを思い出したりしていた。

おかしなもので、ガラス細工とかフィギュアとかいろいろ一緒に見ているうちに、もうおっさん二人でデートしてるという感覚はなくなってきていて、普通に楽しく黒壁スクエアを徘徊していた。


素敵なオルゴール館

そして、オルゴールがたくさんあるオルゴール館へ入った。ここが一番ステキだった。凄くたくさんのオルゴールがあり、いろんな音を届けてくれた。お互いそれぞれオルゴールを探していたのだが、

先輩:「さかもとくん、凄いのあるわ。これ!6万円やわ。6万円のオルゴールや。」

僕:「6万円とか初めてみました!」

大きさはなかり大きくて、どっしりとしていた。そして音も他のオルゴールを凌駕していた。

僕:「これが6万円の音なんですね。」

先輩:「ええ感じやなぁ。」

っていう感じでいろんなオルゴールを聞いた。他のお客さんも思い思いにオルゴールを鳴らすので、オルゴール館は優しい音であふれていた。

もう、完全におっさん二人であることを忘れていて、「デート」という認識で楽しんでいた。そのとき、

先輩:「さかもとくん、あれ、なんや?」

僕:「何か作ってますね。」

近づいてみる。

僕:「オルゴール作ってますよ!!」

先輩:「ほんまや。オルゴール作ってんな。」

見た瞬間にオルゴールを作りたい衝動にかられた。しかし、作ってる絵を想像したとき、おっさん二人である事実が鮮明に蘇った。おそらく、先輩も同じタイミングでその絵を想像したと思う。

作っている人達は、女性のグループ、若いカップル、家族。。。そこに男同士の絵はなかった。仮に僕たちが10代ならまだギリギリセーフだったかもしれない。しかし、30代と40代のおっさんが並んで作るのは完全にアウトだった。

先輩:「さすがにないな。。。」

僕:「そうですね。誰か一人こっちに女子来てくれたらよかったのに。みんな滑りに行くから。。。」

先輩:「ほんまやなぁ。」

(何で誰か一人女子こっちに来てくれへんかってん!!)と心の中で理不尽極まりない怒り方をしながらオルゴール館を後にした。

オルゴール館を出た時はもう良い時間になっていたので、みんなとの合流場所へ向かった。おっさんデート、あっという間に時間が過ぎた。まさかこんなに楽しいとは。その後、みんなと合流して大阪へ帰った。

滑れたし、飲めたし、良い肉食べれたし、黒壁スクエア面白かったし、旅行は楽しかった。
ただ、オルゴールを作れなかったことだけがどうしても心残りだった。。。

蘇る記憶

この旅行から3年くらい後、当時付き合っていた彼女に「ガラス細工を作りたいから黒壁スクエアへ行きたい」と言われた。いろいろ調べていたらしい。(黒壁スクエアはガラス細工作りの体験もある)

瞬時にオルゴールの記憶がよみがえってきた。「予約がいる」とのことで予約しようとしたが、ガラス細工の方はその日いっぱいだったので、「オルゴールにしよう!!」と提案した。オルゴールは予約空いていたのですぐに予約した。

3年振りに黒壁スクエアへ来て、オルゴール館がなくなっていたことにびっくりした。オルゴール作りは別の場所に移されていたが、オルゴール館なくなっていたことはショックだった。予約の時間にオルゴール作る場所へいき、説明を受けてオルゴール作りスタート。

曲を選んで、側をデコレーションしていくだけなので、厳密に言うとオルゴールの箱作りみたいな感じだけど楽しかった。いろいろな素材が用意されていて、それを選んでオルゴールに貼り付けていく。

可愛い感じの素材ばかりだったので、やっぱりおっさん二人だと完全にアウトなところだった。作ってるうちに、先輩ならどんな素材を選んでどんなデコレーションをしていくんだろうとか考えたりしてた。

「何笑ってるん?何か気持ち悪いで。。。」

このとき笑ってたらしい。「40代のおじさんが可愛い素材でこのオルゴール作るの想像して笑ってました」
とは何となく言えなくてごまかしたが、だいぶ気持ち悪い笑い方してたに違いない。

だいたい30代のおっさんがオルゴール作ってる時点でアウトな感じなのに、気持ち悪い笑い方までプラスされたらたまったものではない。よく一緒にいてくれたと思う。。。ほんまにありがとう。

そして、無事にオルゴールが完成する。彼女は凄く可愛いのできていたが、僕は微妙だった。

微妙なオルゴール見て、「先輩ならどんなの作るだろう」とやっぱり考えてしまっていた。

「また笑ってる。気持ち悪い。。。」

彼女が言う。でもごめんなさい。どうしても考えてしまうんです。。。先輩は凄く斬新なやつを作りそうな気がするんです。。。やっぱり、誰か会社の女子についてきてもらって先輩と一緒に作りにいくしかない。今度、ちゃんと計画しよう。

自分の微妙なオルゴールを見て、そう決心した。彼女が僕のオルゴール見て「センスないなぁ(笑)」と笑ったけど、このセンスないオルゴール見るとなぜかおっさんデートを思い出すので、今でも当時作るの付き合ってくれた彼女に申し訳ない気持ちになる。。。

おわりに

これが2年前くらいの話です。あれから先輩とオルゴール作り計画できてないので、ちゃんと計画したいと思ってます。でも、形のあるものを作るのってすごく大事だと、この記事書いてて今更ながら実感しました。。。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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