今回は、Google AdSenseの広告掲載率について書きたいと思います。
ブログなどを運営して広告収入を得られている方は、できるだけ収入を上げたいと考えていると思いますが、広告だらけのサイトにはしたくないとも考えていると思います。
僕も月々多くはないですが少しばかりのブログ収入があり、その考えは持っています。なので、
(サイト見てもらいやすいように広告減らそうかな…でも…収入減るよな…)
みたいな間で揺れているわけです笑
このジレンマの根本にあるのは『広告が多ければ多いほど収入は上がる』という考えで、僕もそう信じていたのですが、なんとGoogleさんによれば、一概にそうとも言えず、掲載率を下げても収益性の高い広告だけを表示すれば収益は変わらず、さらにユーザーエクスペリエンスの向上につながるとのこと!
成果の高い広告を重視
特に収益性の高い広告だけを表示することで、サイトでの全体的なユーザー エクスペリエンスを最小限の費用で改善できます。スライダーを使って、広告数を減らした場合に見込まれる収益の変化をご確認ください。
出展:Google
また、ユーザーエクスペリエンスとは『ユーザー体験』ということで、単に使いやすさとかだけの話ではなく、
ユーザーエクスペリエンスとは、製品やサービスを利用を通じて得られる体験(experience)の総称である。
ユーザーエクスペリエンスは、製品やサービスの利用に関わるあらゆる要素を含んだ幅広い概念といえる。ユーザビリティの概念で問われる「使いやすさ」や「使い勝手」などの要素に加えて、使い心地・感動・印象なども重視される。
出展:IT用語辞典BINARY
とのこと。
つまり広告掲載率を最適にすることができれば、収益を損なわず、かつユーザーさんからも「このサイトにきてよかった!」みたいに思ってもらえるってことですかね。
サイト運営者からすると、いくら収益がよくても
「このサイト広告ばっかでうっとしいなー」
ってユーザーさんから思われたくないですもんね。
ということで、広告掲載率を変化させて実際に効果を確認してみましたので、その結果を紹介したいと思います!!
広告掲載率とは
文字通りなのですが、そのサイトに乗せる広告の割合です。デフォルトは100%で、Googleさんがありったけの広告を掲載してくれる設定になっております。『広告の設定』→『広告の掲載率』から以下が確認できます。
ここページで広告収益の推定値(緑グラフ)と広告掲載率(青グラフ)が表示されているのですが、ここで簡単に広告掲載率と収益の関係がシュミレーションできますので、やっていきます。
広告掲載率を減らしていく
では、広告掲載率を100%から減らしていきます。
下のスライダーを左にずらしていくと広告掲載率が減少していき、青のグラフに反映されます。上の例では広告掲載率を80%まで下げても推定値は100%。つまり広告掲載率を80%にしても広告収益は変わらないという結果です。では、もう少し下げて…
79%にしてみました。すると推定値が99%。つまり、僕のサイトでは広告掲載率が80%を切って初めて広告収益に影響が出るという結果になりました。
実際にテストしました
先程の結果はシュミレーションですので、次はGoogleさんが用意してくれているテスト機能で検証します。いきなり設定を変えるのもありですが、必ずしも実際の結果=シュミレーション結果とはならないと思うので、テストすることをオススメします。
まずは、広告掲載率を75%まで下げてテストします。
このテストは現在設定されている広告掲載率と、今回テストとして設定した広告掲載率のケースを比較して検証してくれます。そして、『自動的に優位なパターンを選択する』をONにしておけば、テスト終了後、Googleさんが有意なパターンを自動で設定してくれます。
今回、シミュレーションでは収益が減っているのでテストでも収益は減るはずです。「収益減る確認せんでもええやろ」と言われそうですが、職業柄ですかね…、悪くなるケースのテストもしておかないといけない気がしまして^^;
テストの設定方法はさきほどの画面でテストしたい広告掲載率にして、左下のテストを設定ボタンを押すだけ。後は飛び先の画面でテスト名をつけて実行するだけ。簡単です。以下、テスト結果になります。
具体的な数字を出すのはNGみたいなので、そこはぼかしていますが、結果からいうと収益は減って、広告セッションの長さが増えています。テストには42日を要しました。
『広告セッションの長さ』が増えているというこは、サイトに訪問してくれたユーザーの滞在時間が増えているということなので、ユーザーエクスペリエンス向上を判断する一つの指標にはなると思います。
ですので広告掲載率を75%まで下げたテストでは、
収益は下がるけど、ユーザーエクスペリエンスは向上する
という結果になりました。収益が下がるのはシミュレーション通りでした。そして、『オリジナルパターンが採用されました』となってますので、このテストでは『オリジナルの広告掲載率100%の方が優位』とGoogleさんが判断したことになります。
この『優位』という判断は収益とユーザーエクスペリエンスのバランスを見てるのかな?そこはGoogleさんのロジックがどうなっているのか…でも、きっと凄いロジックで判断されていると思います!
では、次に広告掲載率82%でテストしてみました。80%が収益の変わらないラインだったので、少し上げました笑
広告掲載率82%のテストでは、
収益が上がり、ユーザーエクスペリエンスは変わらない
そという結果に。テストには39日を要しました。
ユーザーエクスペリエンスが変わらないということは広告がまだ出過ぎなのかなと思ったりしましたが、収益はなんと上がっていました。今回の結果は『テストパターンが採用されました』となっていますので、実際の広告掲載率が82%に変更されていました。
それでは、実際に広告掲載率を82%にして運用した結果を紹介します。
収益が下がる??テストと違う…??
結論から言うと、広告掲載率を実際に82%に下げて運用すると、収益は若干下がりました。
広告掲載率を実際に82%にしてから何日間か収益の悪い日があって、これまでよりもその比率が高い気がしたので試しに100%に戻してみると、すぐに収益が元に戻りました^^;
(もしかすると、もうちょっと82%のままでいれば収益が上がるかもしれない)
と思ったりもしましたが、気が長くないので待てませんでした笑
今回は戻すのが早かったし、僕の感覚なのでもっと待てば結果が変わったかもしれません。でも、僕のブログではすぐにテスト通りとはなりませんでした。
この辺りはもっといろいろなパターンをテストして今後試していきたいと思います。
また、シミュレーションの予想結果とテスト結果が違うこともあったのですが、それについては調べてみて以下を見つけました。
広告掲載率の変更による収益への影響は、サイトのトラフィックを分析して予測しています。このため、サイトのトラフィックが少ない場合は、収益の変化予測が長期的な収益の動向と正確に一致しない可能性があります。たとえば、サイトで週に通常 100 件程度の広告リクエストが発生していて、そのうち 1 件だけが収益性の高い広告表示につながっているとします。収益の大部分が 1 つの広告から発生しているため、収益の予測はこの傾向を大きく反映したものになります。その後トラフィックが増えるにつれて、このような収益性の高い広告がデータに与える影響は少なくなり、収益の予測精度が高まります。
出展:Google
なるほど。要は、『サイトトラフィックが少ないと予想通りにならないぞ』ということですね。そして、僕のサイトはトラフィックが少ないのですね。納得ですTT
時期によってばらつきがありますが、現在運営しているサイトのPVがだいたい1000PV前後/日なので月に約3万PVほどです。なので、
その程度のPVじゃ正しく分析できねーよ!
ってことですね笑
納得です。きっと、多くのPVがある人気のブログは収益源が分散されてるから分析結果通りになりやすいんですね。確かに、僕のブログは読まれてる記事が偏ってる…そら、正しく分析できないですよね^^;
よし!もっと質の良い記事を書いて、Googleさんに正しく分析してもらえるだけのPVを得れるブログにしよう!
広告掲載率のテストをして、結果、そんなことを思いました^^
おわりに
今回は広告掲載率について書いてみました。実際に他の方が書かれている記事を見ても、
『収益が下がった』
と書かれている方が多い気がしましたので、やはり、広告掲載率を下げて収益を変えずに(もしくは上げて)、ユーザーエクスペリエンスを向上させるというのは、簡単ではないのかもしれません。
ただ、今回紹介したGoogleさんの広告掲載率シミュレーションとテストの結果がおおよそそのまま反映されるサイトであれば、これらの機能を駆使して収益を確保しつつ、ユーザーエクスペリエンス向上を実現できる最適な広告掲載率を見つけることができると思います。
自分のブログもそうしたいので、まずはGoogleさんの分析結果通りになるようにブログを成長させたいと思います!
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。