今回はUSJのハロウィンの期間に開催されている、ハロウィーン・ホラー・ナイト(開催期間9/8~11/5)をエッセイ風に紹介する体験談③です。第3回目の今回はエルム街の悪夢・THE・MAZE3を紹介したいと思います。今回もネタバレを大いに含むのでご注意願います。
※前回の体験談②でカルトオブチャッキーを紹介してます
エルム街の悪夢・THE・MAZE3情報
「爪伸ばした悪いやつが寝た人を殺している」
Kはそう言ってたが、寝込みを襲うとは卑怯なやつだ。断じて許すことはできない。しかし、今回も情報が乏しいので調べてみた。
エルム街の悪夢・ザ・メイズ3
[ ホラーレベル:5 ]予測不能に襲いくる、殺人鬼から逃げ切れ!
今もなお、夢のなかで人を殺し続ける殺人鬼フレディ・クルーガ。あなたは目の前の館に入り、眠り続ける一人の少女を悪夢から助け出さなければならない。
見るも無残な快楽殺人にふける、不気味かつ残忍なフレディが、前から後ろから、予期せぬあらゆる場所から執拗にあなたに襲いかかる!
悪夢の世界に引きずり込まれたあなたは、殺人鬼から逃れ、無事現実の世界へ戻ることができるのか!?出展元:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
今回はフレディさんか。寝込みを襲うというわけではなく、夢に出てきて殺すのか。そんなことができるのか。。。あと、眠り続ける少女がいるのか。早く起こして助けてあげなければ!
そして、僕たちは館へ向かった。
この凶行もお昼の12時から行われるとのことだったが、僕たちは事前に整理券をもらっていたので、指定された時間に到着した。相方のKがUSJに着くなり、
「整理券もらっとこー」
というので言われるがままにもらっておいたが、この悪魔を退治するためだったのか。
館の前につくと、整理券を持っていたのですぐに入れた。中へ入り列へ並ぶ。階段を上がる感じで館の入り口まで進むのだが、壁に鉄の爪を伸ばした悪そうな顔をしたやつのポスターがあった。こいつがフレディさんで間違いないだろう。いや、もうフレディでいい。
チャッキーは病院へ入る前の壁に貼られていたポスターが可愛かったが、こいつはもうポスターの段階で極悪人とわかる。間違いなく切り刻んでいる顔だ。
列が進む。この極悪人があばれている館の入り口はもうすぐそこだ。
ふと横にいる相方のKを見ると、何やらスマートフォンで調べものをしていた。フレディの弱点でも調べてくれているのかもしれない。よし、自分もフレディに弱点がないかしらべ・・・
「フレディな、いろんなところから襲ってくるらしいで!前から、後ろから、上からも来るらしい!」
・・・この子、このタイミングでネタバレ記事を読むのか。。。もう2、3分で中に入れるじゃないか。。。いや、自分もブログでネタバレ記事を書いてるので読むなと言う訳ではないが、読むタイミングが問題だ。今、この瞬間に限って言えば、1、2を争うくらい読んではいけない記事だろう。
今、まさに読もうとしている推理小説の犯人を、トリックの説明込みで教えてくれているようなもんだ。
「緊張してきたなー!」
こっちは肩の力が抜けてきた。。。
いや、ダメだ!!
寝たきりの少女を救うという重大な使命がある。もう一度気合いを入れ直そう。
入り口の前につく。すると、そこで待っていた人から1本の紐を渡される。
「グループになって入っていただきます。同じグループの方はこの紐をつかんで進んでください」
なるほど、全員でこの紐をつかんで進むわけか。そして僕たちは7名のグループになった。先頭になった男女のペア、そして僕たち、僕たちの後ろに女性3人グループという編成。やはり今回も女性が多い。
(この7人で悪魔から少女を救うんだ)
僕たち7人は館の中へ進んだ。
館の中へ
中へ入ると、うす暗い。いかにも何か出てきそうな雰囲気。何か歌っているような声も聞こえた。少し警戒して歩きたかったが、先頭の男女が勇敢でかなりペースが速かった。紐を持って移動するスタイルは先頭の人でペースが決まるようだ。歩くの速く・・・
ドン!!
「きゃー!!」
いきなり横から出てきやがった。フレディだ。真ん中にいた僕たちのちょうど真横。先ほどから「ドン!」という音があちこちで聞こえていたが。この音だったのか。この先もたくさんありそうだ。
先頭の人がどんどん進む。本当に勇敢な人たちだ。
ドン!!
「きゃー!!」
が何回か繰り返されたあと、一つの部屋に入った。
そして部屋へ入ったときに「ドン!」という音。
「きゃあああああー」
相方のKだった!どうした!?部屋を見渡すが何もない。先頭の男女も確認してくれた。そして、女性の方がこちらを振り返り、にっこり笑って言ってくれた。
「大丈夫、何もないですよ^^」
本当に申し訳ない。先ほどからうすうす気づいてはいたが、相方のKには
ドン!ってなったらとりあえず叫んどけ
みたいなところがあった。パブロフの犬ではないのだ。しっかり確認してから叫ぶようにしないといけない。しかも、今の「ドン」は遠いところから聞こえてきたので、間違いなく僕たちに向けられたものではない。叫んでおいて何もなかった場合、周りのみなさまに多大なご迷惑をおかけすることになる。次からは・・・
「ぎゃあああー!!」
後ろの女性グループからの悲鳴だった。
「うしろー!!」
志村か?いや、そんな空気ではない。
振り返ってみると、何とフレディが後ろからきていた!!
先頭の人も気づき、ペースを上げ、何とかフレディを振り切った。本当にいろんなところから出て来てくれる。かなり体力を奪われたが、少女を助けなければいけない。僕たちは先を急ぐことにした。
さらに奥へ
さらに進んでいく。
「シャキーン」
どこからともなく鉄の爪の音が聞こえてくる。そのあと聞こえてくるフレディの声。
「寝たら殺すぞ!!」
よくよく考えればひどい話である。人間の3大欲求の一つだ。抗えるわけがない。
その後も、いろいろなところから出てくるフレディ。本当に上からも出てきた。ずっと緊張状態を保っているため、疲れもピークに達しようとしていた。そのとき、
「バン!!」
「きぃやあああー!!」
相方のKが叫ぶ。しかし、今度は叫んでいい場面だった。真正面の壁が開き、そこからフレディが出てきたからだ。手を伸ばせば届く位置にフレディが立っている。
「おい!調子ん乗って人の夢にお邪魔しまくってんちゃうぞ!お前みたいなもん、バクに頼んで夢ごと食ってもらうからな!!」
そう言ってやろうと思ったが、光り輝く鉄の爪をみると言葉が出なかった。あと、バクへの頼み方もわからなかった。
(だめだ。。。こいつは危険すぎる。。。)
殺人鬼を目の前にして、僕の心は恐怖で支配されてしまった。
(少女を救うとか、今年は無理そうだ。少女には悪いが来年まで待ってもらおう。今年は偵察ということにして、とりあえず脱出だ)
僕は気持を切り替えた。その気持ちを察してくれたのか、先頭の人がさらにペースを上げてくれた。このまま一気に脱出だ!
脱出
速いペースでどんどん進む。出口までもう少しか。そう思ったとき、前で何かが動いた。
「なんかいましたね」
先頭の男性がそう言った。確かに何かが動いた。警戒しながら先へ進むと、、、
「もういややーこわいー」
そう言って立ち止まる女性に遭遇。動いていたのは前のグループだったらしい。先頭の人たちが勇敢すぎて驚異的なペースできていたようだ。
「少し待ちましょうか^^」
笑顔でそういう先頭の女性。どこまで勇敢で冷静なんだ、この男女は。僕たちとはえらい違いだ。そしてしばらく待って再出発。チャッキーのときのように最後なにかあるかと思ったが、特になく脱出できた。
最後に箱のようなものがあり、ここで紐を返さないといけないようだ。
「怖かったですねぇ」
そう言うながら紐返そうとしたとき、目の前の壁が開いてフレディが現れた!!
「どぅわぁあー!」
またまた、そんな声を出していたと思う。完全に終わったと思って油断していた。やられた。しかし、これで終わりだ。少女は救出できなかったが、無事に脱出できた。また来年少女を助けにこよう。
「いこか」
そうKに声をかけるが、動こうとしない。
「いかへんの?」
「あんな、この隣にな、悪魔に取りつかれた少女がおんねん。場所な、ここやねん」
うすうすは気づいていた。だって、
こんな感じやったし、並んでるとき反対側の壁に悪魔に取り憑かれた子のポスターあったし。
(よし!次こそは助けよう!!)
ここまではゾンビや人形や殺人鬼が相手で手も足も出なかったが、次は悪魔に取りつかれた少女。「悪魔に取りつかれた」という部分を割愛すれば、ただの少女だ。いける気がする。そして僕たちは同じ入り口から入り、違う階段を登っていくのだった。
※体験談④、エクソシストの記事はこちらです↓
おわりに
ハロウィーン・ホラー・ナイト、エルム街の悪夢・ザ・メイズ3を紹介してみました。今回のパーティーは男性が僕だけではなく2名でしたが、やはり女性が多かったです。
エルム街の悪夢・ザ・メイズ3の所要時間、チャッキーよりも長い気がしましたが、それでも10分はないと思います。
しかし、これも怖かった。チャッキーと同じくらいの怖さですかね。あと、やっぱりびっくりします。最後、紐返すときにフレディ出てきたときは完全に気を抜いてたので本気でびっくりしました。最後まで気を抜いたらダメですね^^;
エルム街の悪夢の待ち時間ですが、朝に整理券をもらっていたので待つことはありませんでした。整理券のない人は、夕方からなら入れるようになるみたいでした。ただ、朝から昼くらいまで整理券配られているので、昼までに来れるなら整理券もらっておいた方が良いと思います。
整理券が配られる場所はアトラクションがある場所ではなく、ステージ22です。ここで次に紹介するエクソシストの整理券も配られていますので、両方もらっておいても良いかもしれません。
次回は「エクソシスト」を紹介したいと思います。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。