エッセイ短編集⑥

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今回のお話

今回はエッセイ短編集第六弾です。今回も前回同様、短めの話を3つ紹介したいと思います。

第一弾はこちら↓で書いてます。

エッセイ短編集①
これまで、自分の経験などを1話完結でエッセイっぽく書いてきましたが、今回は短めの話を5話書いてみました。読んでいただけると嬉しいです!

第二弾はこちら↓で書いてます。

エッセイ短編集②
自分の経験などを短めの話でまとめたエッセイ短編集の第二弾です!今回も前回同様5話書いてみました。読んでいただけると嬉しいです!

第三弾はこちら↓で書いてます。

エッセイ短編集③
今回のお話 今回はエッセイ短編集第三弾です。毎回短編集シリーズは5個ずつ書いてたのですが、今回は凄く短い話を3個紹介したいと思います。 ...

第四弾はこちら↓で書いてます。

エッセイ短編集④
自分の経験などを短めの話でまとめたエッセイ短編集の第四弾です!今回も3話しか書けませんでしたが短くて読みやすいと思います。是非、読んでいただけると嬉しいです!

第五弾はこちら↓で書いてます。

エッセイ短編集⑤
自分の経験などを短めの話でまとめたエッセイ短編集の第五弾です!今回も3話しか書けませんでしたが短くて読みやすいと思います。是非、読んでいただけると嬉しいです!

テスト勉強

通勤電車の中で、中学生くらいの子が二人でテスト勉強をしてました。

「いける?問題言うていくで」

「ええで!」

「1番!」

「ア!!」

「2番!」

「ウ!!」

「3番!」

「ウ!!」

「4番!」

「エ!!」

「5番!」

「イ!!」

「6番!」

「ウ!!」

「完璧やん!」

「おう、もう大丈夫やで!」

小テストか何かの再テストですかね。ただ、この勉強方法だと問題番号入れ替えられると彼らの努力が無駄になってしまうので、そうならないように願いました(笑)

臨機応変

社内の女の子が、同じ社内の先輩に友達を紹介することになり、僕もそこに同席することになりました。

「こちら、同じ会社のTさんとさかもとさんです」

飲み屋で、社内の女の子が先輩のTさんと僕を友達に紹介してくれる。

僕はこの日「盛り上げ役でおねがいします!」と言われていた。

友達はRちゃんと言った。第一印象はおとなしそうに見えた。先輩のTさんも話すタイプではないので、ここは盛り上げ役の僕が頑張らないければと思い、初めのうちは場が盛り上がるように積極的に話した。

時間が経ちお酒が入ってきて、Tさんも饒舌になってくる。Rちゃんとも話が弾み出していたので、僕の役目は終わったと安心していたが、しばらくするとTさんが無口になっていき、完全にしゃべらなくなった。

(まさか。。。)

嫌な予感がし、Tさんを見てみると、完全に眠りに落ちていた。

Rちゃんの名誉のために言っておくが、決してRちゃんに興味がないからTさんが寝たわけではない。(実際に後日、TさんはRちゃんを可愛い子だと言っていた)

このTさんは酒が閾値を超えてしまうと、どんな場面でも寝てしまうのである。社長がご馳走してくれる飲み会で社長が目の前にいても寝てしまう。そんな強者だ。

Tさんの閾値は固定でなく体調によって左右されるようだが、この日の閾値はかなり低かったようで、眠りに落ちるのが早かった。

「Tさん!」

起こそうとする、会社の女の子。

「もう、こうなったら何しても起きへんよ。しかし、今日は早かったわ」

さすがにRちゃんに申し訳ないので、このTさんがどんな場面であっても寝てしまう人であることを力説した。力説している途中も、

「Tさん!Tさん!!」

と必死に起こそうとする会社の女の子。しかしTさんは起きない。こうなってしまったら何をしても起きないことを経験上知っているので、僕は起こさなかった。

そして、もう起きることがないと悟った瞬間。彼女が信じられない言葉を発する。

「さかもとさん、Rちゃん、どうでしょう?」

Tさんが起きないと悟った瞬間に紹介の対象をTさんから僕に切り替える、臨機応変すぎる対応である。

しかし、そんなアクロバティックな対応についていける力を、僕は残念ながら持ち合わせていなかった。

「え??いや、ずっとTさんできたやん、、、」

「ダメ?」

「いや、Rちゃん良い子やとは思うけど、、、いや、おかしいやろ、、、」

「ダメかぁ」

「いや、ダメとかいうのかな、この場合。ダメというか、、、うん。。。ダメやな」

そして、Rちゃんに本当に申し訳ないという思いを抱きつつ、何とかTさんをマンガ喫茶に送り届け、お開きとなりました(笑)

機転を利かせた素晴らしい??対応に残念ながらついていけなかったというお話でした(笑)

赤い服の女

 

若いころ、後輩が主催したコンパに参加したときのお話です。

「さかもとくん、今日はありがとうございます。このメンバーなら盛り上がりますね」

カラオケバイト時代の後輩Aに「コンパがある」と誘われたので参加した。社会人になってバイトは辞めていたが、当時のメンバーとは社会人になった後もよく遊んだ。

「このメンツで久しぶりに飲めるだけでも楽しいよ」

実際にバイト時代から良く一緒に飲んだメンバーとは気が合ったので楽しみだった。

「あと5分くらいでくるそうです」

待ち合わせ時間を少しすぎたころ、Aにメールがきたようだ。これから来る子の話で後輩や先輩と盛り上がっていたが、ふと、Aが言った。

「知ってます?ここ、赤い服着た黒い目の女出るそうです」

当時、大阪の泉の広場という場所で、赤い服を着た黒目だけの女性が出ると噂され始めていて、ちょっとした心霊スポットみたいになっていた。その泉の広場も大阪ではよく待ち合わせに利用されていた場所だが、

「知ってるけど、それ泉の広場やろ、ここ噴水小象やで」

先輩が答える。

今は撤去されているが、昔、JR大阪駅の構内に噴水があって、よく待ち合わせ場所に使われていた。子供の銅像がその噴水にはあって、噴水小象と名前がつけられており、僕たちはそこにいた。

「A,泉の広場待ち合わせなん?」

泉の広場と間違えてると思い、そう聞いた。もし間違えていれば、すぐに移動しないといけない。女性陣はあと5分で来るらしいが、ここから泉の広場まで、ともて5分で移動できる距離ではない。急いでも10分以上はかかる。

「噴水のところとしか言うてないです。でも赤い服の女で有名な噴水とは言いました」

泉の広場だ。

「それ、ここやなくて泉の広場や。ここで一生待ってても、その赤い服着た女は出てけーへんよ」

待ち合わせ場所を間違えていたのでみんなで場所移動しよとしたが、Aが動こうとしない。

「待ち合わせ場所、泉の広場やろ?ここちゃうで、行こう」

そう言っても動こうとしないA。

「その子も、赤い服の女が出る噴水はここだと思っています。だから、ここでいいんです!」

頑として動こうとしない後輩。

「なあA、その話で有名なんは、泉の広場や。はよ行かな待たせてまうで」

先輩がAにそう言ったときだった、

「きたー!!」

Aがそう叫ぶ。見ると、女性が4人、こちらに向かって歩いてくる。

「ごめんAくん、遅くなった」

「いや、大丈夫やで!ね、ここで合ってたでしょ!」

満面の笑みのA。僕と先輩、そしてもう一人の後輩が顔を見合わせる。

「泉の広場集合やなかったんですか?」

思わず女性にそう尋ねた。

い服着た女性で有名な噴水集合ってAくんに言われたから、ここの噴水と思って。赤い服の女性って泉の広場なんですか?」

その伝説のある噴水は泉の広場で間違いない。しかし、それは一般的な正解であり、今、この瞬間においては、Aとその女性が信じていたこの噴水小僧が正解で、間違ってるのは僕達ということなる。もし僕達が泉の広場に移動していたら、出会えていなかったのだ。

「泉の広場だと思うんですけど、今日は噴水小僧に赤い服の女出るかもしれませんね」

世間一般的に正解とされていることが、必ずしも正解とは限らない。それを学ばせていただいた貴重な経験でした(笑)

泉の広場の赤い服の女は今や有名な都市伝説になっておりますが、大阪で生まれ育ったのに、まだ一度も見たことがありません。いつか出会えるかなぁ。今でも泉の広場を通るときは探してしまいます^^;

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おわりに

短編集第六弾を書いてみました。

泉の広場の都市伝説は有名ですが、このコンパをした時期くらい(社会人1年目なので、2000年くらいかな)から始まった話ではないかと勝手に思っています。

当時は噴水小僧が大阪駅にいて、よく待ち合わせに使いました。今でもどこかに展示されてるらしいので、今度見に行ってみようと思います。

今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。

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