今回の内容
8/8(火)に開幕した第99回全国高校野球選手権大会、準々決勝が終わりましたので結果をまとめました。
これでベスト4が出そろいました!
強豪と予想したチームが2校残ってます。この中から優勝校が出るのか。いよいよ夏の甲子園もクライマックスです。
準々決勝の結果
以下、準々決勝の結果になります。※太字が有力と予想した高校
三本松(香川)1 - 9 東海大菅生(西東京)
天理(奈良)13 - 9 明豊(大分)
広陵(広島)10 - 4 仙台育英(宮城)
盛岡大付(岩手)1 - 10 花咲徳栄(埼玉)
準々決勝、予想に反して大差がつく試合が多かったです。第3、第4試合は有力校と予想した高校同士の戦いとなりました。
それぞれ簡単に振り返ってみます。
三本松(香川)VS 東海大菅生(西東京)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
三本松 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
東海大菅生 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | X | 9 |
打数 | 安打 | 打点 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
三本松 | 35 | 10 | 1 | 2 | 0 | 0 | 7 | 1 | 0 | 0 | 8 | 0 |
東海大菅生 | 30 | 12 | 8 | 3 | 1 | 3 | 2 | 6 | 3 | 1 | 6 | 0 |
東東京の二松学舎大付が三本松高校に敗れていますので、東海大菅生は「東京勢のかたき討ち」、みたいな感じだったかもしれませんね。
東海大菅生はここまで、2回戦高岡商業に11-1、青森山田に9-1と相手をよせつけない圧倒的な打力で勝ち進んでおり、この対決でもその打力をいかんなく発揮します。
3回までに2本のホームランなどで0-5と三本松を引き離します。三本松先発の佐藤くん、この日はコントロールが甘かった印象ですが、東海大菅生打線は甘い球を決して逃しません。さすが、清宮くん率いる早稲田実業を破ってきたチームです。
三本松高校もヒットが打てない訳ではないのですが、単発で、攻撃が淡泊な気がしました。
6回にも2ランが飛び出すなど、7回を終わって0-9と一方的な展開に。三本松高校は8回に初めての連打で1点を返し、9回にも粘りを見せましたが、結局8回の1点のみで1-9で東海大菅生の勝利。
東海大菅生、危なげなく勝った印象です。
しかし、敗れはしましたが公立高校で唯一ベスト8に残った三本松高校。その成績は立派だと思います。正直、東海大菅生と力の差はあったように感じましたが、この経験を糧にさらに強くなって、また来年も甲子園に出てきてほしいです。
天理(奈良) VS 明豊(大分)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
天理 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 0 | 13 |
明豊 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 9 |
打数 | 安打 | 打点 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
天理 | 44 | 20 | 13 | 3 | 1 | 3 | 7 | 4 | 3 | 0 | 11 | 1 |
明豊 | 36 | 14 | 9 | 2 | 1 | 1 | 4 | 4 | 2 | 0 | 6 | 1 |
3回戦、同じ九州の神村学園との激闘を制した明豊高校に勢いがあると思っていましたので、明豊有利かなと思っていたのですが、初回から天理が凄まじい猛攻をみせます。
この試合、天理打線が速球に強いということで、明豊の先発は技巧派、右サイドハンドの橋詰くんでしたが、この橋詰を天理打線がつかまえます。先頭からの連打などで満塁のチャンスを作り、六番森本くんのタイムリーで先制。その後7番安原くんがバックスクリーンへ3ランホームラン。
これが大会第60号となり、これまでの大会記録に並びます。その直後、8番山口くんがレフトスタンドへ大会第61号のホームラン。あっさりと大会記録を塗り替えます。この山口くんは「守備の人」とのことで、本人も
「まさか自分とは・・・」
というコメントを残していました。明豊も打力のあるチームなので、3回までに3点を返し3点差としましたが、6回に再び山口くんがレフトスタンドへ3ランホームランを放つなど一挙5点をあげて試合を決めました。
1試合2ホームランを放つ選手が「守備の人」とは驚きです。
最終回、明豊も史上初の代打満塁ホームランなどで6点を返し意地を見せますが、10点差はあまりに大きく13-9で試合終了。
正直、大会前はそれほど天理高校に注目しておりませんでしたが、ここまで来るとは。。。
天理高校、27年ぶりの夏全国制覇が見えてきました。
広陵(広島) VS 仙台育英(宮城)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広陵 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 10 |
仙台育英 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 4 |
打数 | 安打 | 打点 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広陵 | 38 | 15 | 9 | 4 | 0 | 0 | 4 | 7 | 3 | 1 | 11 | 3 |
仙台育英 | 37 | 11 | 4 | 3 | 1 | 0 | 4 | 4 | 2 | 0 | 12 | 1 |
中京大中京、秀岳館、横浜という強豪ひしめく激戦のブロックを勝ち上がってきた広陵高校。大阪桐蔭以外が優勝するとすれば、このブロックの勝者だと思っていました。
ですので、準々決勝はどこが相手でも広陵が優位に試合を進めると思っていたのですが、相手の仙台育英はその大阪桐蔭を破ってきたチーム。勢いのある広陵でも、接戦になると思いました。
しかし試合は、広陵の圧勝と言って良い内容でした。お互いにエースを先発させない立ち上がりでしたが、広陵が仙台育英先発の佐川くんを初回からとらえ、3回までに6得点。終盤にはこの夏1失点しかしていない仙台育英エースの長谷川くんを打ち、4点を加え計10得点。
仙台育英も広陵投手陣から計11安打を放ちますが、4点を取るのがやっとという感じでした。広陵、8回から登板した森くんはボールに力があって楽しみな投手だと思いました。
コントロールに課題がある感じでしたが、まだ2年生。制球力を磨けば来年は凄い投手になっていそうです。
試合は10-4で広陵の勝利。大阪桐蔭が敗れてしまった今、やはり、大激戦ブロックを勝ち上がった広陵高校が優勝するのではないかと思っています。
そして、ここまで4本塁打を放っている広陵の中村くん。この試合は清原選手の持つ大会5本の記録に並ぶことができませんでしたが、この先並び、そして抜いてほしいと思います。
盛岡大付(岩手) VS 花咲徳栄(埼玉)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
花咲徳栄 | 0 | 1 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 |
盛岡大付 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
打数 | 安打 | 打点 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
花咲徳栄 | 36 | 12 | 9 | 3 | 1 | 1 | 7 | 5 | 4 | 1 | 8 | 1 |
盛岡大付 | 32 | 6 | 1 | 1 | 0 | 0 | 9 | 0 | 1 | 0 | 5 | 1 |
東海大菅生同様、ここまで圧倒的な打力で圧勝続きの花咲徳栄。この試合でもその打力を発揮します。
盛岡大付先発の三浦くん、強力打線を相手に大量失点をせずよく粘って投げていましたが、5回に自身の押し出しや連続タイムリーなどで4点を失ってしまいます。
5回終わって7-1。花咲徳栄先発の綱脇くん、回を重ねるごとに良くなっていく印象だったので、5回終わった時点でゲームが決まったような感じはありました。
6,7,8回と三浦くんが踏ん張りますが、9回、代わった盛岡大付の平松くんが3点を失い10-1に。そして、このまま10-1で試合終了。
この夏、2年連続優勝を狙った作新学院を初戦で破り、3回戦で済美高校との激戦を制した盛岡大付属高校でしたが、ここで力つきました。
しかし、春の選抜でもベスト8に入り、この夏も堂々のベスト8入り。今年の甲子園を大いに盛り上げてくれました。
岩手には菊池選手、大谷選手というスーパースターを排出した花巻東高校がいますが、また来年の夏も甲子園に返ってきてほしいです。
特に盛岡大付属高校のファンという訳ではないのですが、実際に試合を見てしまうと「来年も返ってきて!」と思ってしまいます^^;
準決勝の組み合わせ
4強が出揃い、組み合わせは以下となりました。
8月22日(火)
10:00 天理 vs 広陵
12:30 花咲徳栄 vs 東海大菅生
有力と予想した中で、広陵 、花咲徳栄が4強に残りました。
第1試合、天理に勢いがありますが、地力では広陵が勝っている気がします。広陵有利と見ますが、僕は関西の人間なので心情的には天理を応援してしまいます^^;
第2試合は関東対決。どちらも打力が自慢ですが、壮絶な打ち合いになるのか。埼玉県勢はまだ夏の大会優勝がありません。「埼玉県勢初の夏全国制覇!」という思いが花咲徳栄高校にはあると思いますが、相手は清宮くんの早稲田実業を破った東海大菅生。
どうなるのか楽しみです。
おわりに
夏の甲子園大会、4強出揃いました。
予想した強豪校が半分残る結果になりました。
いよいよこの夏の大会もクライマックスです。決勝は必然的に西 VS 東になりますね。
また、準決勝、決勝の結果もこのブログで紹介し、優勝校とアンケート結果を照らし合わせてみたいと思います!!
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。